まもなく 主の公現祭(今年は1月7日 日曜日)を迎え 典礼は、イエス様の降誕をお祝いしてきたクリスマスから年間に入ります・・・
大切な人たちと新年を祝うお菓子ガレット・デ・ロワ
(・・? ガレット・デ・ロワの歴史や由来とは?
ガレット・デ・ロワは、キリスト教の旧典礼歴1月6日にあたる「公現祭(エピファニー)」を祝うために食べられるお菓子です。キリストの誕生は12月25日とされていますが、公現祭によってその誕生が公にされたと言われています。東方からキリストの誕生を祝って訪れた「メルキオール」、「バルタザール」、「ガスパール」の3博士が、黄金、乳香、没薬の贈り物を携えてキリストに謁見した日が1月6日だったのです。
名称の「ロワ」(王たち)とはフランス語で「ロワ・マージュ」(rois mages)と呼ばれる東方の三博士のことを指します。
ガレット・デ・ロワの起源は、古代ローマのサートゥルヌスの祭典サートゥルナーリアにさかのぼるということです。この風習はブルボン朝の初期にも見られ、ルイ14世の宮廷においても行われた記録があるそうです。
(・・? ガレット・デ・ロワとはどんなお菓子?
「ガレット・デ・ロワ」とは、新年に食べられる伝統的なフランス菓子です。フランスでは、年が明けると多くのお菓子屋さんやパン屋さんでガレット・デ・ロワが販売され、家族や友人たちとの団欒に欠かせないお菓子なのだそうです。
ガレット・デ・ロワの作り方や味、形などは地方によっても異なりますが、一般的にはアーモンドクリーム(クレームダマンド)をパイ生地で包んだお菓子が主流です。
ガレット・デ・ロワの楽しみの一つが、お菓子の中に隠されている「フェーブ(Fève)」です。フェーブとはフランス語で「そら豆」を意味しますが、お菓子の中にはフェーブと呼ばれる陶器の小さな人形が入っています。切り分けたお菓子の中身にフェーブが入っていた人は、その日王様もしくは王女様となり、王冠をかぶって祝福を受け、その幸運は1年間継続されるという伝統があります。フランスの家庭では、テーブルの下に隠れた最年少の子どもがどの一切れを誰に配るかを決めるという習慣もあるようです。
また、かつてはその場の出席者よりも一切れ多めに切り分けて、当日その場に来られない人のために捧げる、もしくは貧しい人に与えるなどの風習もあったということです。
ぜひ、大切な人たちと新年をお祝いしてみてはいかがでしょうか。
今年は修道院でも作ってみようかな・・・